
当日の模様はハッシュタグをつけて実況中継されています。
http://twitter.com/#search?q=%23d3seminar_100310
http://twitter.com/#search?q=%23d3seminr10310
以下、セミナーに参加した弊社専務(20歳)のレポートです。
ディキューブセミナー
出版社のツイッター活用を考える
http://www.dcube.co.jp/seminar2/
2010年3月10日 15時〜17時
@日本教育会館9階
行って来ましたので、とても簡単に報告をば!
登壇者は
・株式会社平凡社 営業部販売2課課長 足立 亨さん(@heibonshatoday)
会社の公式アカウント。ただ、アカウント上に個人名を出しており、足立さんが一人でご担当。
・英治出版株式会社 出版プロデューサー デジタルネガティブ岩田 大志さん(@ganchankadoya)
アカウント作成当初から、個人アカウント。個人名は出しているが、会社名は一切出していない。
・株式会社日本実業出版社 第一編集部 ツイッター王子滝 啓輔さん(@takikeisuke)
個人アカウントであるが、会社名を出しており、実際のところは準公式のような扱い。
・株式会社東京創元社 編集部 宮澤 正之さん(@tokyosogensha)
会社の公式アカウントで、個人名は出していない。3人のメンバーで担当。
会場は、90人ほどと聞いていましたが、小さめの会場に実際100人近くが入り、とても盛況。
これは隣に座らせていただいた「海と月社」の松井社長(@umitotsuki)さんの弁ですが、「年齢も、男女も色んな方がいらっしゃるのですね!びっくり。」
確かに、老若男女様々な方がいらっしゃっており、まだ見えきれていないツイッターの可能性について、この業界内でも興味のある方は非常に多くいらっしゃることがわかりました。
今回は、全く性質の違うアカウントを運用している4名の方が登壇者。
登壇者の選び方からもわかるように、今回の主題としては「公式か、非公式か。どのようなアカウント運用をしていくのが良いのか。」というところになりました。
「話がちょっと一般化してきちゃってるなあ。出版についてのみ掘り下げるほどのデータはまだないってことか」という実況の呟きもあり。
まぁ、まだそういうところなのでしょう。。。
会場での実況ハッシュタグは
#d3seminr10310 #d3seminar_100310
手違いにより、2つのハッシュタグ・・・
後半からは
#d3seminar_100310
の側に統一。
ハッシュタグを追っていただければわかりますが、どの運用方法でも、公式であれ非公式であれ、リアルタイムというスピード感、書店や読者との直接のコミュニケーションという点で、ツイッターというツールは非常に魅力的であると感じました。
ただ、インターネットの「誰でも、どんな小さな個人でも、情報を発信できる」という、そもそも言われているICT技術の利点から考えても、例えば大きな会社全体で1つのアカウントを運用していくというよりは、より身近に現場の声を伝えることができるという意味で、小さく分けた部署ごとでの運用が望ましいのかなと思いました。
同じインターネットメディアとして、引き合いに出されたのがブログとmixi。
ブログは「見に行く」必要があるけれど、ツイッターの場合は、フォローしていれば「見に行く」必要がなく、また相互のコミュニケーションが容易である点で良いのではないかとのこと。
mixiの場合は、やはりクローズドなコミュニケーションなので、グーグル検索にもかなりリアルタイムで引っかかるツイッターの方が、情報発信やマーケティング効果を考えたときの効果で勝る。
興味のある層へのアプローチということで、ツイッター上での人材募集をやった会社や、ある本についての特設のアカウントを準備し、編集・営業と読者のコミュニティをツイッター上で実現できないかという試みをしているところもあるようです。
クレームや、変なツイートが付かないかという心配も、現状では不要とのこと「ツイッターでは、拒否されたりするとほしい情報が得られないのであまり悪意の満ちたつぶやきは少ないのでは?」という意見もあり。
もしクレームが来たとしても、上記の理由から「無茶なクレームは来ない」し、前向きなクレームであれば来てくれるのは返って歓迎だし、むしろ今まで耳に入ってこなかった、読者の素朴な疑問・声が入って来るようになるのであれば、それは非常に良いことだと思う。
やはり根底の問題意識として、現在の出版業界の置かれている難しさがある。出版点数はドンドン増えていくのに、売上げは減っていく。「ベストセラー」で儲けるというよりも、多種ものが少しずつしか売れなくなりつつある現状で、一冊一冊の本に関連していかにムーブメントを起こしていけるのか。
やはりその中では、多様化していく読者のニーズをいかに速く捉えることができるのか。いかに興味をもってくれる読者層に本をアピールしていくことができるのかということは大事なことだと思うし、そのツールとしてツイッターに寄せられている期待は非常に大きいように感じた。
最後の質問で、「やはりツイッターは既存の印刷商品の売上げ向上に使われるのか。いわゆる電子書籍などの方向には持っていけないか」というようなものがあったが、それはツイッターどうこうというより、再販制度や返品制度の今後なども含めて、出版業界がいかに新しい業態へ対応していくのかという総合的な問題であって、ツイッターが広まり、業界で活用されていく=業界がICT技術に目覚めるということではなく、また違った考えであるような気がする。
最後に、おぉこれは!と思った、当日の発言を2つほど。
「この流行を見逃すわけにはいけなくて、読者が取捨選択できる世界に情報を投げて選択してもらう」
「広がりがあって、いろいろな人と接点ができることが混沌としてる(ツイッターの世界)中でよいのではないか?」
ということで、Yoshikiのレポートは、途中からレポートではなくなり、どんどん脱線するのがパターンですが、案の定脱線し、まとめにはなりませんでした。
でも、ツイッターの無限の可能性は改めて感じた。
これからももっともっと使っていこうと思ったセミナーでした。

ということで、詳細なレポートどうも。
有料セミナーでしたので、あえてこの場で追加で書くようなことは控えようと思います。
何かあればハッシュタグ #d3seminar_100310 をつけてタイムライン上にて。
最後にいくつか資料です。
「出版社がTwitterを使うときの心得10ヶ条」
http://www.oshiete-kun.net/archives/2009/12/twitter10.html
「出版社がTwitterを使うときの心得10ヶ条」原典
http://www.bookbusinessmag.com/article/how-tweet-your-way-successful-title-author-promotions-plus-5-ways-your-company-can-benefit-twitter-and-6-tips-help-you-maximize-your-following-414814/1
出版社・書店などが開設しているTwitter一覧
http://ganchankadoya.seesaa.net/article/138540410.html
出版関係のtwitterアカウントをまとめてみた。
http://d.hatena.ne.jp/niemands/20091023/1256312037
出版業界のツイッター利用状況まとめ
http://d.hatena.ne.jp/niemands/20100309/1268141670
僕のアカウントについて
http://ganchankadoya.seesaa.net/article/140825838.html
当日ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
お役に立てていれば幸甚です。
主催者、登壇者の皆さん、お疲れ様でした。


ビジネス・ツイッター 世界の企業を変えた140文字の会話メディア
- 作者: シェル・イスラエル
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/03/04
- メディア: 単行本